FURU2007-01-23


いや〜仕事で疲れ気味。こんな時はすっかり聞き慣れたアルバムで、
疲れを癒すのがイチバンですね。ということで、現在はこの盤を聞いてます。


74年、フィラデルフィアのシグマ録音。フィリー・ソウル名盤。
ブルー・マジックはスウィート系コーラスを得意とする5人グループですが、
軽快アップテンポなダンサー系もイケます。そう、このアルバムでは、
スウィートなスロー・バラードとダンサーのバランスが絶妙なんですよね。


A面の4曲は、スロー、ダンサー、スロー、スロー、とバラード中心に。
B面は5曲。スロー、ダンサー、スロー、ダンサー、スローと交互に。
こうやって文字にする以上に、実際に聞いてみるとダンサーの散りばめ方が絶妙なのは
このアルバムを愛聴している人なら分かってもらえるんじゃないかな。


「Sideshow」に始まり、「Just Don't Want To Be Lonely」「Stop To Start」など、
素晴らしいバラードが詰まったアルバムであることには間違いないんだけど、
これがもし、ほぼ全曲に近い形でバラードばかりが続いたら、
私なんぞは、聞いててかなりダレてしまうんじゃないかなと思います。
その心配をうまい具合に解消してくれるのが、間に挟まれたダンサー系ナンバーで、
特にB2に登場するキラーチューン「Welcome To The Club」にはヤラレっぱなしです。
楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、この登場のタイミングが実に絶妙な位置なんですよ。
私にとっては、このアルバムのクライマックスは間違いなくココですね。


全曲名曲!と胸を張って言えるアルバム。しかも個々の楽曲の素晴らしさを
その曲順によって、お互いに最大限に引き出しあっている、そんな作品だと思います。