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♪Ruthie Foster『Runaway Soul』

ルシー・フォスター。テキサス出身の黒人女性SSW。かなりマイナーな存在だけど、素晴らしいシンガーですよ。ゴスペル、ブルーズ、ソウルといったアメリカン・ルーツをベースにした彼女の奏でる「真っすぐな」音楽は、聞いていて本当に気持ちが良い。私としては、こういう人にこそもっとどんどんと出てきてもらいたい！ と思う一方で、このままずっとマイナーな存在でもいて欲しいような、なんか複雑な心境だったりして。

これは彼女の2002年リリースのセカンド。ギターやピアノを弾きながら歌う彼女の姿(実際に見たわけじゃないけど)はとても印象的で、かなりの説得力があります。こういう説得力は、意図的に狙ったところで決して出せるものじゃない。ピアノ弾き語りの「Give You My Love」なんて、ものすごい説得力がありながら、それでいて「暖かさ」も同居していて、彼女の魅力が本当によく出ているんですよね。そして、バックバンドも決して「俺が俺が」じゃなくて、彼女をひき立てています。ラストの「Joy」というナンバーは、初めて聞いた時にとにかく一目惚れした曲。もちろん今でもフェイバリットなナンバーであることを、今日久々に聞いてみて再認識いたしました。これが2002年にリリースされたオリジナル・ナンバーだなんて、彼女の懐の深さを思いっきり感じてしまいますね。