♪Big Bill Broonzy『The 1955 London Sessions』


日中は車内で軽快なウエスタン・スウィング〜アコースティック・スウィングなんぞを聞いていたのですが、現在は家でビッグ・ビル・ブルーンジーのこのCDを聞いています。keiさんのセレクトに彼の歌う「Glory Of Love」が収録されていて、それを聞いた途端に、思わずガッツポーズが出るほど(?)、一発で大のお気に入りに。keiさんは映画のサントラ盤からこの曲を収録したそうですが、その後私が購入したこのCDのバージョンとは、テイクが異なっています。


ビッグ・ビル・ブルーンジー1920年代後半からレコーディング活動を開始した筋金入りのブルーズ・マン。これは55年にロンドン録音で、彼のレコーディング・キャリアの晩年にあたる作品です。何曲かでバック・バンドをつけて演奏していますが、やはり私としてはギターのフィンガーピッキングによる弾き語りスタイルのものにグググイッと惹かれてしまいます。その中でもやっぱり「Glory Of Love」がハイライト!映画のサントラ盤のバージョンよりもイントロが長めになっていますね。このキャッチーな楽曲を歌い上げるビッグ・ビルの歌唱は、艶やかでありながらどこか哀愁(これが彼特有のブルーズ・フィーリングだと思う)があって、歌と一体化するギターとともに実に印象的に響いてきます。