FURU2005-06-19

明日からの仕事がチラつき始める日曜の夜。聞く音楽を選ぶ時に、実は私が最も悩むシチュエーションがこの「日曜の夜」だったりします。レコ屋にでも行って新規購入ものがある時はまぁそれをかけるんで、特に悩んだりはしないんですけど。とりたてて新着盤もない時は、棚としばらく「にらめっこ」なんてことがよくあります。「さぁ明日からまた仕事だ!よーし、何か聞いてリラックスするぞ〜」なんて、逆に肩に力が入っちゃったりして(笑)。

で、やっと選んでレコをかける。しかし一曲目が終わりもしないうちに「う〜ん今の気分はこれじゃない・・・」なんて思いながら、別のレコに取り替えてみたり・・・。今宵もそんなことをちょっと繰り返した後、現在はこのアルバムに落ち着いています。


Ella Fitzgerald & Joe Pass『Take Love Easy』

73年録音。ジョー・パスのギターのみをバックにエラ・フィッツジェラルドが歌うバラード中心の作品。いわゆる「エラ・パスもの」の第一弾アルバムですね。随分と久々に聞いてみたんだけど、やっぱり良いなぁこれ。ギターのオブリガードが歌との対話を楽しむかのように美しく響いてきます。ゴロンと横になりながら聞くのが実に心地よい。「こんな風にギターが弾けたらなぁ」なんてことはこの際一切考えないで。本日のベスト・トラックは「You Go To My Head」。これが一番染みました。2人の「対話」もとても暖かく美しく響いて、そしてジョー・パスの間奏のソロが素晴らしい!実はこれ書きながら、この曲だけもう一回リピートして聞いてます。

ところで、このギター一本に女性ボーカルというスタイルのデュオが、実はありそうでなかなかないんですよね〜。しかも「アルバムまるごと」となると、このエラ・パスのコンビと、ジュリー・ロンドンのセカンド『Lonely Girl』(ギタリスト:アル・ヴィオラ)くらいしか今思い付かないなぁ。他になんかありましたっけ?


そうそう先日の日記で書いたオーディオ話の補足を。レコード・プレイヤーをLINEにしか繋げなかった、なんて書いてしまいましたが、その後、プレイヤーにPHONO端子へ繋げるようになる「切り換えスイッチ」があるのを発見。ということで現在のレコードの音質は、この前よりはアップしています。でも、これがまだまだ今一つで、CDをかけた時との差が歴然としています。まぁ予算の都合で、現状ではしばらくこのままで我慢するしかなさそうです。