FURU2005-06-04

本日は吉祥寺方面にちょこちょこと用事がありました。オマケに歯医者(吉祥寺とは全然別の場所です)の予約まで入っていたというのに、その隙間を狙って執念でレコ屋も覗くという悲しい性(笑)。


以下、本日立ち寄った中古レコ屋での一場面を。
※<斜体部分>は私の心の声です


「グッドタイム・ミュージック」のコーナーの棚を20代半ばくらいの女性が掘っていました。何気なくそっちに視線をやると、

♪Peter Dean『Only Time Will Tell

を取り出してマジマジと眺めているではありませんか。


<おっなかなかシブいところを付くねぇ。でもピーター・ディーンはそのアルバムはイマイチなんだよ〜>


その女性は、その場でしばらくの間ジャケを裏表まで眺めた後で、そのレコードを持って、ちょっと離れたところで別の棚を掘っていた彼氏のところへ。「ねぇ、これ知ってる?」「う〜ん、知らないなぁ」・・・


<う〜んやっぱり知らないか。ピーター・ディーンはオールド・ジャズばかりをカバーするグッドタイミーなオッチャンで、それは79年のラスト作。でもこの時期の作品は今一つで、本当は70年代前半のファースト&セカンドあたりから聞いて欲しいんだよなぁ。ちなみに彼は、カーリー・サイモンの叔父にあたる人だよ>


しばらくの間「購入か否か」の検討が2人の間でなされた後で、結局その女性はピーター・ディーンを小脇にしっかりと持ったまま、別の棚を眺め始めました。


<ほほ〜GOですか!これは思い切ったね。でもそれ聞いて、彼のベストだとは思わないでね。ホントはファーストやセカンドが圧倒的に素晴らしいんだからサ>


というわけで、楽しくも何とも歯がゆい今日のレコ屋の一場面でございました。というか、単なる「大きなお世話」ってヤツですね(笑)。ちなみに、その次に覗いたユニオンのJAZZ館で、ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』やアート・ブレーキー『モーニン』を手に持つ私に対して、きっと多くの「心の声」が飛んでいたに違いありません。


<<そんなド定番、今頃買ってんじゃねーよっ>>