FURU2005-06-07

巷では「ピアノマン」なんて話題がワイドショーを中心に盛り上がっているようですが、「ピアノマン」と言えば我々の世代だと思い出すのはやっぱりビリー・ジョエルでしょう。ピアノを弾きながら歌う人なんて他にもたくさんいるし、ましてやジャズ・ピアニストまで含めれば、この世の中にはそれこそ数えきれないほどのピアノマンがいるのですが、例えばバド・パウエルビル・エヴァンスピアノマンと呼ぶのは何となくしっくりこない(笑)。エルトン・ジョンギルバート・オサリバンといったシンガーにも合わない。やっぱりビリー・ジョエルでしょう。彼は初期に「ピアノマン」という名曲(今もCMで流れている!)を世に出しているので、そんな印象が強いんでしょうね。

Billy Joel『The Nylon Curtain』

私が洋楽を聞き始めた中学生の頃、ビリー・ジョエルは、ホール&オーツマイケル・ジャクソンと並んで日本でも最も人気のあったアーチストの一人でした。当時ラジオを賑わわせていたのが彼の「アレンタウン」とか「プレッシャー」といった楽曲。これらのヒット曲が収録されているアルバムが『ナイロン・カーテン』である、なんてことは当時まだ全く知らずに、ラジオから録音したテープをひたすら聞いていたのが中2の頃だったかなぁ。その後間もなくして次の『イノセントマン』がリリースされ、「あの娘にアタック」なんていう曲がシングル・ヒット。そうだ、それが中3の時。とにかくそんな感じで彼はコンスタントにヒット曲を出していて、ラジオのスイッチをひねればそこから彼の歌声が流れてくる、という時代だったんですよね。

今日突然無性にビリー・ジョエルの「アレンタウン」が聞きたくなり、この82年リリースの『The Nylon Curtain』に久しぶりに針を下ろしました。懐かしい彼の歌声や叩き出されるピアノの連続リズム。・・・そして、あの「シュッ・ホッ・ハッ」の掛け声!これですよ、これ。ん〜懐かしい! 続いて流れる2曲目「ローラ」では、その歌いっぷりがジョン・レノンを彷彿とさせるのですが、彼は意識していたのでしょうか?そして3曲目が変化に富んだ楽曲「プレッシャー」。これがまた懐かしいなぁ。終わり方がカッチョいいんですよね。ワン、ツー、スリー、フォー、プレッシャー!!!っていうやつ。