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♪Bobby Cole Trio『New! New! New!』
昨年CD化された64年のレア・アルバム『A Point Of View』では大変男気溢れるオリジナル・ナンバーばかりを演奏していたボビー・コール。そんな彼の60年頃録音のアルバムがこの『New! New! New!』。彼自身のピアノに、ベース、ドラムを従えたトリオ演奏で、こちらはカバー曲を中心にジャズ・コーラスをバッチリ聞かせてくれます。
で、演奏の素晴らしさはもちろんのことですが、それに加えてこのコーラス・アンサンブルがさらに素晴らしくて、ユーモアもあって尚且つ粋なんですよね。オープニングの「Dancing In The Dark」からスピーディーにバッチリとキメてくれていて、「This Can't Be Love」「The Lonesome Road」「Johnny One Note」といったミディアム〜アップテンポ・ナンバーで彼らのセンスをたっぷりと堪能することができます。この独自のスウィング感は一度ハマると、なかなか抜け出せませんよ。
B面へ行くと、一曲とても面白いカバーがありました。「Ain't She Sweet」がそれなんですけど、この曲を私が初めて聞いたのは、あのビートルズのデビュー前のバージョン。トニー・シェリダンとかのバックで演奏していた時期のやつですね。ビートルズはこの曲をジーン・ヴィンセントのバージョンを参考にしてカバーした、ということまでは知っています。だもんで、この曲はてっきりロック・ナンバーだとばっかり思っていたので、こんな粋なジャズ・コーラス・バージョンがあるなんて思ってもいなかったんですよね。ということでこのボビー・コール・トリオによる「Ain't She Sweet」、思わず指を鳴らしたくなる素敵なフィンガー・スナッピン・ミュージックに仕上がっていますよ。
全然話が変わりますが、杏里とリー・リトナーが婚約したそうですね。いや〜ビックリした!