FURU2005-09-15

12日の日記の続きです。12日に取り上げた『Big Bill's Blues』は30年代後半の音源が中心。冒頭に収録された「Big Bill Blues」など、何曲か大好きな楽曲が含まれてはいるのですが、その日のラストに書いた通り、私個人の思い入れが最も強いビッグ・ビル・ブルーンジーの楽曲の数々は、やはり何と言っても30年代前半の録音に集中しております。もっと具体的に言ってしまえば、32年3月の録音と34年3月の録音。前者はギター弾き語りで、後者はそれに軽くピアノが加わった程度。楽曲自体の素晴らしさに加えて、他の誰でもないビッグ・ビル自身のスタイルがシンプルな編成の中で明確に展開されているのが、この時期の録音だと思うんですよね。


♪Big Bill Broonzy『In Chronological Order Vol.2(1932-1934)』


オーストリアのDocumentというレーベルがリリースしているシリーズ。ビッグ・ビルの残した録音を、その年月日やパーソネルなどのデータとともに、年代順にすべて並べて収録しているのがこのシリーズ。上記した時期の音源はちょうどこの『Vol.2』にすべて収録されています。彼のスタイルを思いっきり感じとりながら「Too-Too Train Blues」「Worrying You Off My Mind」「Mistreatin' Mama Blues」「Long Tall Mama」「Friendless Blues」「Serve It To Me Right」「Mississippi River Blues」といった楽曲をこのCDで立て続けに聞くのが、私のビッグ・ビルの一番の楽しみ方です。