さてさて、昨日の日記とビートルズ・カバーつながりで、最近入手したビートルズ・カバー・アルバムでも紹介しましょう。


♪Big Daddy『Sgt. Pepper's』


ビートルズのアルバム『サージェント・ペッパーズ』のテーマ「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に「20年前の今日」っていう歌詞が出てくるんですが、この“ビッグ・ダディ版”サージェント・ペッパーズは、ビートルズのオリジナル盤が発表された日(67年6月1日)の「25年後の翌日」(92年6月2日)にリリースされています。もうこの段階でかなりシャレが効いていると思いませんか?


ビッグ・ダディは80年代にデビュー。80sヒットポップスばかりを50〜60年代風アレンジでカバーするという異色のコミックバンドで、この時点ですでにアルバムを数枚リリースしています。そのうちの一枚を私も所有していますが、これがかなり笑える。ただこの手のアルバムは初聞きのインパクトを楽しむわけで、一度聞いたらそう何度も針を降ろさないのが実情なんですよね。


そんなビッグ・ダディが、何とあのビートルズの『サージェント・ペッパーズ』をまるごとカバーしているアルバムを出している、ということを知って以来、ずっと聞いてみたいと思っていたのですが、これがなかなか見当たらなかった。しかし運は巡ってくるもんで、先日さりげなく中古屋さんのCD棚を眺めていたら、このアルバムが売ってるじゃありませんか!中古価格たったの「500円」(ありゃりゃ安いな。ちょっと拍子抜け)。しかも「国内盤帯付き」(笑)。こんなアルバムが国内盤で出ていたこと自体が驚きでした。


ジャケももちろん原盤『サージェント・ペッパーズ』を意識したものだし、曲順もすべてオリジナルのまま全13曲を収録。コースターズの「Poison Ivy」風に料理されたタイトル曲から始まって、曲によってはかなり無理があるものもあるけど、ラストのバディ・ホリー風「A Day In The Life」まで、すべて50年代〜60年代前半のR&B/R&R/オールディーズ風アレンジで聞かせてくれます。いや〜楽しいなぁ。

繰り返しになりますが、こういうアルバムは初聞きのインパクトが大事。1〜2回聞いたら、もうしばらくは聞かなくなっちゃうのは明らかですが、まぁそういう名盤(迷盤?)が棚に一枚や二枚あってもいいんじゃないでしょうか(笑)。