本日のコタツ音楽

FURU2004-12-18

♪Lyons & Clark『Prisms』

76年作。女性デュオによる、おそらく唯一のアルバム。知名度も低いし、知らなければレコ屋の棚でこのジャケを見かけてもきっと素通りしてしまうでしょう。しかーし!これは大変素晴らしいアルバムですので、今度もし中古レコ屋さんなどで見かけたら迷わず「購入」して聞いてみて欲しいですね。知名度が低いとか書いちゃってますが、私の周辺ではこのアルバムの人気は高く、私よりも一足早く購入している天パーさんやjunpeeさんのすでに愛聴盤でもあります。最近はosamswingさんもこの盤を購入されたとか。

全曲このコンビによるソング・ライティングですが、これがまた良いメロディーの曲ばっかりなんですよね。2人による美しくとても爽やかなハーモニーがそれらの楽曲の良さを引き立たせてます。76年というAOR期入り口に位置する録音で、時にグッドタイミーだったりフォーキーだったりもするサウンドがまた良い。クオリティが高く、素晴らしい楽曲とうまく溶け合っている感じなんですよね。その中心となるのはスティーヴ・ガッドのドラムや、トム・スコットのサックスやクラリネット。ラルフ・マクドナルド、ジョー・サンプルラリー・カールトンジェフ・ポーカロといったプレイヤーも名前を連ねていますので、ジャケ買いならぬ「裏ジャケ買い」で購入、なんてこともあるかと思います。どのプレイヤーも楽曲の素晴らしさを引き立たせるための控えめな好サポートをしている感じ。そしてその実力に裏付けられた安定感のある心地良いサウンドに仕上がっているんですよね。