FURU2005-12-06

♪The Kenny Burrell Quartet『The Tender Gender』


名ジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルの66年作。ピアノ、ドラム、ベースとのカルテット演奏がたっぷり堪能できるこのアルバムを聞いています。仕事から帰って来て、夕食も済ませ、コタツでゴロンと横になりながら音楽を楽しむ至福のひととき。休日にゆっくりと楽しむ音楽も良いけど、限られた時間の中で一枚のアルバムにじっくりと耳を傾ける平日の夜は、限られた貴重な時間の中だからこそ、また格別な味わいがあります。


で、このアルバムですね。カバーとオリジナルが半々に収められた全10曲。派手なバンドのインプロビゼーションを見せる曲は少なめですが、さりげなく始まるミディアム・テンポのナンバーが多く、これがまた実に良い雰囲気。ジワジワと引き込まれていくこの感じ。うんうん、今夜のBGMはこれにして正解だな。ジャズのアルバムは、どちらかと言うとオリジナルよりもスタンダードなカバー曲に惹かれることの多い私ですが、このアルバムは、「Isabella」とか、タイトル曲「The Tender Gender」、アップテンポの「Suzy」などのオリジナル曲が光っています。この辺は、さすがケニー・バレル!といったところでしょうか。「Girl Talk」や「La Petite Mambo」といったカバー曲も含めて、ギタープレイそのものだけでなく、アンサンブル全体で聞かせることにも力が注がれているのが分かります。


ところで、ゴロンと横になりながら、ラックに立てかけてあるこのアルバムのジャケを眺めてたら、自分が写真の女性と全く同じポーズをしているのに気付き、思わず苦笑いしてしまいました。